音楽パワーで咲く笑顔
愛光苑の広いホールにはグランドピアノがあります。
週一回の音楽療法の日には、入所者やショートステイ、デイサービスのご利用者も含め
苑内には、みなさんの元気のいい歌声がひびきわたります。
また他に週に一回の個別の療法を行っています。
苑の音楽療法への取り組みは、かつて大学や高校で講師だった筒井施設長が
平成8年から始めました。施設長自ら長く音楽療法の研究に取り組んでいたことや、
病院での演奏活動を通じて、音楽の効果を実感したことが背景にあります。
週に一度の音楽療法の場には、音楽療法の療法士、
介護職員、地域ボランティア、ご家族など、
さまざまな立場の人がサポートに入り、1時間に10数曲ほどを、
みんなで歌い合奏などもします。
1曲ごとに、懐かしい歌を通して「過去の回想」、
体もつかって「身体機能の維持」といった目的があります。
音楽には、不思議な力が潜んでいる
この24年間取り組んできたなかで、多くの利用者に改善や向上が見受けられました。
たとえば発語のない全介助の女性が、歌えるようになったことをきっかけに
簡単な受け答えが出来るようになり、食事が取れるようになった事例もあります。
愛光苑では、ピアノ以外にもウクレレ、オートハープなどを伴奏に加えることもあります。
「オレンジカフェドレミ」では地域の方々が共に音楽を楽しみながらお茶とお菓子を楽しみ、
地域のつながりを深めていきます。
その中で、認知症を予防していけるように取り組んでいます。